Android端末にcode-serverの環境を構築します。
code-serverはVisual Studio Code(のようなもの)をWebブラウザで動かすためのソフトウェアです。code-serverを入れることで、Androidでのプログラミングが一層捗ります。
github.com
以降の操作はAndroid上で行います。
Fire HD 10 Plus(第11世代)でも同様の方法で環境構築できています。
Android環境
code-server環境構築手順
1. Termuxのインストール
TermuxというLinuxエミュレータ上に環境を構築するため、Termuxをインストールします。
ikuyani.hateblo.jp
以降はすべてTermux上での作業となります。Androidスマホは画面が小さいため、Vysorなどを使いPCからスマホを操作できるようにすると作業が楽になります。
Vysor:https://www.vysor.io/
2. Ubuntu in Termuxのインストール
Termux上でのcode-server構築がうまくいかなかったので、Termux上でUbuntuを動かし、その上にcode-serverを構築します。
ikuyani.hateblo.jp
3. code-serverのインストール
3-1. Ubuntuを起動します。
~/ubuntu-in-termux $ ./startubuntu.sh root@localhost:~#
3-2. code-serverのダウンロードに必要なソフトウェアをインストールします。
# apt update # apt install -y wget
3-3. code-server(ここでは4.4.0)をダウンロードし、展開します。
# wget https://github.com/coder/code-server/releases/download/v4.4.0/code-server-4.4.0-linux-arm64.tar.gz # tar xvzf code-server-4.4.0-linux-arm64.tar.gz
code-serverの最新版のリンクは下記から linux-arm64 のファイルを探してください。
https://github.com/coder/code-server/releases
code-serverの実行は、ダウンロードしたバイナリファイルを実行するだけなので、インストール作業はありません。
4. code-serverの起動
展開したディレクトリ内にある「code-server」がcode-serverを起動するファイルです。
認証を省くため「--auth none」オプションを付けて実行します。
# cd code-server-4.4.0-linux-arm64 # ls LICENSE npm-shrinkwrap.json README.md out ThirdPartyNotices.txt package.json bin postinstall.sh code-server src lib typings node yarn.lock node_modules # ./code-server --auth none
起動後、スマホのWebブラウザで「http://localhost:8080」にアクセスすると、code-serverにアクセスできます。
スマホだと画面が小さくてモニタ出力しないと使いづらいです。10インチタブレットのFire HD 10 Plusではそれなりに満足に使えています。
またパソコンなど他の端末からアクセスする場合は、code-server起動時に「--host 0.0.0.0」オプションを付けます。
# ./code-server --auth none --host 0.0.0.0
そもそもパソコンからならVS Code使えばいいじゃんって話ですが…。とはいえ、スマホに入れても持ち運べるプログラミング開発環境としての利用価値はあるかもしれません。